🎬 ひとことで言うと

気づいたら全部見ていた——レトロでエモいのに中身はシュールという、この絶妙なアンバランスがやみつきになる。
結論:『マリマリマリー』は面白い?つまらない?
「エモいイラスト」と「シュールなコント」——この二つが同居しているだけで、なぜこんなに見てしまうのか。
シュールなお笑いが好きかどうかで評価は変わるが、傑作選なのでハズレが少ない
80〜90年代風のレトロでエモいアニメ絵と、令和の時事ネタ・シュールなコントという組み合わせは、最初「なんだこれ」と思わせながらも、気づけば全部見ている。1本3〜5分程度のショートアニメが週1本ペースで投稿されているため、隙間時間に気軽に流せるのが強みだ。
Amazon Prime Videoで配信されているのはYouTubeの人気動画から選ばれた傑作選。ほぼ初期作品が中心になっているため、すでにYouTubeでひと通り見たことがある人には「これ見た」というものが多いかもしれないが、傑作選だけあってハズレが少ない。初めて触れる人にとっては入口として最適な構成になっている。
▶ Prime Videoで視聴する※本ページはプロモーションを含みます。
基本情報
| 配信 | Amazon Prime Video ほか |
|---|---|
| 公開/放送開始 | 2021年頃(配信開始) |
| 話数 | 全10話 |
| ジャンル | エモくてクスッと笑えるアニメ |
作品の特徴
2020年8月からYouTube・TikTokで配信しているアニメコントチャンネル。「エモいイラスト」×「シュールなコント」をコンセプトに、かなめ・レイジ・スミ・美月の4キャラクターが日常を繰り広げます。2021年にバズって登録者数が急増し、2026年4月時点でYouTube登録者176万人に達する人気チャンネルです。
Amazon Prime Videoで配信されているのはYouTube人気動画から選ばれた傑作選(シーズン1・全10話)。初めて触れる人にとっては入口として最適な構成になっています。Amazon Prime Videoでは過去のYouTube人気動画から選ばれた傑作選がシーズン1として配信されている。代表的なバズり動画はYouTubeで無料視聴できる。
脚本・構成:深見シンジ&さかもと良助(四千頭身・AマッソなどのYouTube担当)、イラスト:森崎しいね・旧名MORISAKI SHINYA(らんま1/2・きまぐれオレンジロード・赤ずきんチャチャからの影響を公言)、編集・ディレクター:柳将博。声優は「一般人」表記で非公開。2024年・2025年にはアニメ&実写コントライブを開催し即完売となった。
正直レビュー:ここが良かった・悪かった
良かった点:絵柄とコントのアンバランスが生む独自の空気感
- 80〜90年代風のレトロでエモいイラストが今だからこそ新鮮らんま1/2やきまぐれオレンジロードを思わせる森崎しいねの画風は、『かわいいを意識すると自然にレトロになる』という独自の画風から生まれている。彩度の高い色合いと雑多な背景が独特の空気感を醸し出しており、今のYouTubeには他にない個性です。
- 声優の「棒読み感」が絵柄とコントにちょうどいい「一般人」表記の声は良い意味で声を張らず、その自然体な棒読み感がエモいイラストとシュールなコントに絶妙にマッチしています。実写なら冷めてしまいそうな展開をアニメとして成立させているのがポイントです。
- 配信切り忘れシリーズがキャラクターへの入口になる配信を切り忘れたキャラクターたちの素の姿が流れ続けるという設定で、ここから見始めるとキャラクターの個性がつかみやすく、シリーズを通して見ると笑いの密度が上がっていきます。
気になった点:笑いの好みと、連続再生の落とし穴
- シュールな笑いが苦手な人には刺さらないコントの構造がシュールで支離滅裂なことが多く、起承転結のある笑いやスカッとするオチを求めている人には向きません。合う・合わないがはっきり分かれるタイプのコンテンツです。
- 連続再生にするとEDの質問コーナーが途中で切れるAmazon Prime Videoで連続再生にしていると、本編終了後のED質問コーナーの途中で次の動画に切り替わってしまうことがあります。質問コーナーも楽しみのひとつなので、1本ずつ手動で再生する方が快適です。
向いている人・向いていない人の特徴
向いている人
- シュールでゆるいアニメコントが好きな方
- 隙間時間に気軽に見られるショートアニメを探している方
- 80〜90年代風のレトロでエモいイラストが好きな方
向いていない人
- 明確なオチやスカッとする笑いを求めている方
- ストーリー性のある長編アニメを求めている方
- 棒読み感のある声に違和感を覚える方
深掘り考察:『マリマリマリー』がやみつきになる理由——アンバランスの美学
「エモい絵」×「シュールなコント」というアンバランスがなぜ成立するのか
このチャンネルの最大の謎は「なぜこのアンバランスが成立しているのか」だ。レトロでエモいイラストは、恋愛や青春を語るのに向いた雰囲気を持っている。しかしそこで繰り広げられるのは絵柄とまったく関係のないシュールなコントだ。
このズレ自体が笑いになっている。エモい絵に期待してしまう「何かロマンチックなことが起きそう」という予感を、シュールなコントが完全に裏切る——その繰り返しが、見る側の「次はどんなズレが来るのか」という期待に変わっていく。
キャラクターの「性格の固定」が支離滅裂なコントを成立させている
レイジは底抜けにバカでクレイジー、かなめは冷静なツッコミ役、スミは大人しく、美月はレイジの彼女——この4人の性格がしっかり固定されているからこそ、どんなに支離滅裂な展開でも視聴者は違和感なく世界に入っていける。
実写のコントなら冷めてしまうような展開も、アニメというフィルターを通し、固定されたキャラクターが演じることで「レイジならやりかねない」という説得力が生まれる。これが「アニメでしかできないお笑い」の本質だろう。
なぜ「一般人」声優がプロよりも機能するのか
声優は非公開で「一般人」とだけクレジットされている。この選択は戦略的に正しい。プロ声優の表現力は、時にコントの「ゆるさ」を壊してしまう。声を張らない、感情を乗せすぎない——この「普通さ」がエモいイラストの世界観にフィットし、シュールなコントに余白を生んでいる。
視聴者は「うまい演技」ではなく「キャラクターの空気感」を求めてこのチャンネルに来ている。その意味で一般人の棒読み感は欠点ではなく、このコンテンツの根幹を支える設計だ。
総評:観るべきか迷っている方へ
『マリマリマリー』は、合う人には異常にハマり、合わない人にはまったく刺さらない——そういうコンテンツです。まず1本だけ見てみてください。「なんだこれ」と思いながらも次を再生していたら、ハマっています。
個人的なおすすめはサムネイルにもなっている「配信切り忘れシリーズ」。ここから入るとキャラクターの個性がつかみやすく、傑作選なのでハズレが少ないので1話見て合いそうなら最後まで楽しめます。
気に入った方はぜひYouTubeも覗いてみてください。プライムの収録エピソード以外にもバズり動画が多数あります。
本作品はAmazon Prime Videoで配信中。
プライム会員は追加料金なしで視聴可能です。
※配信状況は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。


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