🎬 ひとことで言うと 「伝説の怪物の誕生秘話としては、あまりに哲学的。恐怖よりも『設定の解説』が先行してしまった、シリーズの熱狂的ファン向けの番外編」
🔍 作品の特徴と評価が割れる理由|どんな映画なのか?
本作は、1979年の初代『エイリアン』よりずっと前の物語を描いた前日譚だ。新たな入植地を目指す宇宙船コヴェナント号の乗組員たちが、未知の惑星で遭遇する恐怖を描く。最大の特徴は、長年謎に包まれていた「エイリアンの起源」がついに解き明かされる点にある。
本作が「時間に余裕がある人向け(😴 ★3)」とされる最大の理由は、「純粋なSFホラーとしてのスリルよりも、起源の紹介映画という立ち位置が強すぎる点」にある。前作にあたる映画『プロメテウス』を見ておかないと話の筋が見えない部分が多く、初見バイバイな構成。さらに、明かされる誕生の真実が「今まで何十年も見てきたエイリアンの正体がこれなの……?」と、ファンの期待を裏切りかねない斜め上の方向へ行っている(😴 ★3)。
⚔️ 俳優・キャストの見どころ|演技で成立しているか?
主演のアンドロイドを演じるマイケル・ファスベンダーの演技力は圧巻だ。一人二役を見事に演じ分け、物語に冷徹な緊張感を与えている。
しかし、肝心のエイリアン描写に関しては評価が分かれるだろう。初めに出てくる個体(ネオモーフ)はいつものエイリアンとは別物で、新鮮味はあるものの、やはりファンが求めているのは「いつもの、お決まりのエイリアン」だったりする。中盤以降、物語が起源の解説にシフトしていくにつれ、パニックホラーとしての勢いが失速してしまうのが非常に惜しい。キャストが熱演すればするほど、設定の理屈っぽさが際立ってしまう印象だ(⚠️ ★4要素)。
🎥 演出と映像|派手さか、没入感か
巨匠リドリー・スコット監督による映像美は健在だ。未知の惑星の不気味な造形や、クリーチャーが誕生する瞬間の生理的な嫌悪感は一級品だ。
突き抜けた多幸感……ではなく、突き抜けた「説明過多」。
「なぜ彼らは生まれたのか?」という哲学的な問いに答えを出そうとするあまり、観客が本来求めていた「得体の知れない生物に襲われる恐怖」が薄れてしまっている。衝撃の真実を知りたい人には刺さるが、ただエイリアンが暴れる姿を楽しみたい人にとっては、肩透かしを食らう展開が続く。
🏆 総評|この映画が向いている人・向かない人
『エイリアン:コヴェナント』は、シリーズの全貌を補完したいマニアや、『プロメテウス』の続きをどうしても見届けたい人に向けた作品だ。
✔ エイリアンという生物がどうやって生まれたのか、その理屈をすべて知りたい
✔ リドリー・スコットが描く、冷たくて美しいSFの世界観を堪能したい
✔ 派手なアクションよりも、創造主と被造物を巡る哲学的なテーマが好きだ
逆に、
✔ 初代のような、正体不明の怪物に追い詰められる極限の恐怖を期待している
✔ 前作『プロメテウス』を未視聴で、一本の映画として完結した面白さを求めている
✔ 「エイリアンに神格化された神秘性を求めており、人間味のある起源は知りたくなかった」
という人には、
「シリーズの答え合わせにはなるが、純粋なホラーとしては物足りない。時間が余っている時に観ればいい(😴 ★3)」内容となっている。
⭐ prime-watch評価(10点満点)
ストーリー構成:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3 / 10)
演技力 :★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)
演出・映像 :★★★★★★☆☆☆☆(6 / 10)
エンタメ性 :★★★☆☆☆☆☆☆☆(3 / 10)
総合おすすめ度:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3 / 10)
👉 prime-watch総合評価:😴 3 / 10
※本作品はAmazon Prime Video等で配信状況を確認してください。
(※視聴される際は、まず『プロメテウス』をおさらいしてから、広大な心で鑑賞することをおすすめします)
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